道は、必ずひらける。

WAYS Your dreams, Woven together.

Produce by 朝日インテック

WAYS 道を拓く Talk session 道を拓く Talk session

vol.3-2

MAYA YOSHIDA

OCTOBER 11, 2022

サッカー日本代表 吉田 麻也
サッカー日本代表 吉田 麻也

サッカー日本代表 吉田 麻也 [後編]プレッシャーも味方につけて日本のサッカーを変える「信念」 サッカー日本代表 吉田 麻也 [後編]プレッシャーも味方につけて日本のサッカーを変える「信念」

2018年より朝日インテックの広告キャラクターを務める吉田麻也選手。前回のインタビューでは「道」をテーマに、サッカーを始めた幼少期からグランパス時代、海外チームでの活躍、世界の第一線に居続けるための心がけなどを聞いた。2022年ワールドカップ カタール大会が目前に迫る今、日本代表のセンターバックでありチームを率いるキャプテンに、WAYSのもう一つの意味でもある「信念」を聞いた。

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INDEX

今の自分を客観的に俯瞰ふかん
やるべきことをリマインドする

MAYA YOSHIDA

サッカー日本代表 吉田麻也選手

「WAYS」がもう一つ意味する「信念」について、吉田選手の信条や哲学をお聞かせください。

人がやっていないことをやりたい、という考えは常に持っていますね。もちろんそうじゃないときもありますが、AとBから選択できて、一つはもう自分が知っていること、もう一つは知らないことならば、知らないほうを学びにいくことが好きです。なので、チームを選んだり、何か自分が大きな決断をしなければいけなかったりするときは、なるべくそういう選択をするように意識しています。

たとえそれが、遠回りになる選択としてもでしょうか。

遠回りかどうかは人それぞれだと思います。他人が遠回りと思っていても、自分にとって近道だったら選択すると思いますし。プロアスリートは自分の競技で結果を出してお金をもらっているので、「結果が全て」だと僕は思っているんですね。もちろん「プロセス」が本来、非常に大事なのですが、評価されるのはプロである以上は「結果」のところ。結果がともなうから、その前のプロセスが後に評価されるわけですので、近道かどうかはその結果次第だと思っています。

吉田選手は自分と対話する時間を大切にされているそうですね。

「自分と対話」というとカッコいい感じになってしまいますが、自分の考えをしっかりまとめておくこと、つまりは自分の目標を明確に設定して、そのために何をしなければいけないかを構築して、実践していくことが大事だと思っています。
いつも全力で、毎日自分が成長するため、向上するためにトライするのですが、ときに立ち止まって客観的に自分を見る。そして「今どれくらいだろうか」、「ここに行くために何をしなければいけないか」というのを再確認して、自分にリマインドすることが、非常に大事な作業だと、いつも意識しています。
兄たちと歳が離れていることもあり、幼少期から上の人たちを見る癖がありました。U-15時代の寮生活でもトップチームに上がる選手たちを見て、プロになって活躍する選手がいれば、ダメになる選手も見ていました。自分がトップチームに上がってから、そしてオランダへ移籍後も、成功する選手はどんな人かを見るようにしていたので、それは大きいですね。どういう人が成長するのか、何をすれば成長するのか、探究心がすごくあったと思います。

自分よりも上の世代や、先に進まれている方々に意識を向けていたのですね。

同世代といれば気も合うし、居心地が良くて楽ですよね。それが普通だと思うのですが、自分が何か得るためには、知らないところに飛び込まなければいけない。そのために一番手っ取り早いのは、既にそのことを知っている人に聞くことじゃないですか。自分が末っ子だったので、上の世代の人たちにも遠慮しないというか、グイグイ行く才能は持っていました。
自分の知らないことを知っている人と話すのが好きで、例えば朝日インテックの宮田社長と話すことは、僕にとって新鮮ですね。逆に、ビジネスで成功されている宮田社長からすれば、アスリートの世界は未知であり、お互いすごく刺激になっていると思います。
サッカー選手という狭い世界で生きているので、社会のことに無知なんです。だからアンテナを高くして、いろいろなものを吸収していくことが大事であり、プロの初めの頃から意識してやってきました。サッカーでいえばベテランですが、社会に出れば34歳なんてまだまだこれからですし、いろんなことを学んでいくことは引き続きやっていきたいですね。

ミスは成功するためのチャンス
プレッシャーが自分を強くする

サッカー日本代表 吉田麻也選手

第一線であり続けるため、日頃から習慣化されていることはありますか。

「これをやらなければ」と思っているわけではないのですが、基本的に毎日規則正しい生活をしているので、結果的にそれがルーティンになっていますね。
朝起きて何を食べるか、練習までにどういう風に準備をするか、練習が終わったら何をするか、どういうものを口にするか、就寝前にストレッチして何時間は寝る、とか。自分のなかでは決まり事にしているつもりはないのですが、ベストなパフォーマンスを出すために何をしなければならないかを考えた結果、それを繰り返すことになるので、気づけばルーティンになっていますよね。だから僕にとってストレッチせずに寝るのは、一般の人が歯を磨かずに寝るのが気持ち悪いのと同じなんですよ。

それだけ自分を律しているなか、ふと自分のための時間が生まれた時には何をされていますか。

スポーツ選手はキャリアが限られています。年々、残された時間が短くなってくると重々理解しているのですが、そのなかで何ができるかを考えた時に、昔だったら2日あれば「遊びに行こう」とか、「どこか旅行へ行こう」となっていたのが、今は体のケアやトレーニングに充てたい。もともとサッカーのプライオリティが高かったのですが、その比重がより高まっていますね。それと家族がいるので、時間ができたら家族と過ごしています。

モチベーションを高く保ったり、マインドを上向きにしたりするため、吉田選手流のメソッドがあれば教えてください。

ポジション柄、自分のミスが勝敗を分けることもありますし、それで落ち込むことももちろんあります。孤独感こどくかん喪失感そうしつかん悲壮感ひそうかんを感じるのですが、さきほども言いましたが、結果を出すことが大事なので、結果を出すことに集中するしかないと思っていて。そして、ミスをしても成長するチャンスだといつも捉えていますし、このプレッシャーが自分を強くしてくれるということも、長いキャリアのなかで理解しています。すべてを良い方向に考えることを、意識しなくてもできるようになってきましたね。

W杯ベスト16突破を目指す
夢は日本の
サッカーを変えること

サッカー日本代表 吉田麻也選手

まもなくご自身にとって、3度目となるワールドカップがありますが、吉田選手の目標をお聞かせください。

ワールドカップはずっと「ベスト8の壁」があり、ベスト16を突破するのが僕たちの次に目指すべきところであり、もう何年も言っていてそこに変わりはないのですが、今回のワールドカップのグループE(※1)が非常にタフなので、まずは予選を突破することに集中しなければいけません。そのためには、初戦のドイツ戦で必ず勝ち点を取る必要があるので、すごく大切な、そして難しいノルマになると思います。

(※1)2022年11月21日〜12月18日、中東のカタールで開催。日本代表はグループEに所属し、日本時間11月23日22時より初戦の相手ドイツと戦う。

ご自身のベースを築いた日本サッカー界にどのように貢献していきたいとお考えですか。

日本のサッカーは分岐点にあると思います。コロナで集客が減り、サッカー人気も落ち込みつつあるなかでこれから巻き返すのか、このままダメになっていくのかは、各協会、Jリーグクラブ、選手一人ひとりの頑張りにかかっていると思います。
そのなかでも日本代表の活躍というのはサッカーの人気に直結するので、自分が選手としてできることの一番大きな役割は、代表で結果を出すことです。
2022年6月から日本プロサッカー選手会の会長に任命されたので、海外から客観的に日本のサッカーを見てきて、理解をしている僕がピッチ外からも、仲間たちとともに本気で日本のサッカーを変えるために動いていきます。どんなに下を底上げしようとしても、自分たちトップが引っ張っていかなければ意味がありませんので、頂点をさらに高いところにもっていきたいですね。

最後に、アスリートとしての今後の目標をお聞かせください。

どんなアスリートも、こういう年齢になると去就きょしゅうについて考え始めるのですが、やっぱり大切なのは今残された時間で何ができるかだと思うので、当面の目標は先ほどお話しした日本のサッカーを良くしていくことと、自分たちが代表として結果を出すこと。そのために自分が何をしなければいけないかというのがすごく大事で。
キャプテンや選手会長などに意識が持っていかれて、自分が本来出さなければいけないピッチでのパフォーマンスがおろそかになっては絶対にいけないので、そこを再確認して、もう一度、しっかりと自分の力を発揮することが大事なのだと、今、思っています。先のことを言うと、将来的に監督やGMになるなど、いろいろな可能性もあると思いますが、今は目の前のことにすべてを捧げたいですね。

取材・文=鬼頭英治(エディマート)/
写真=太田昌宏(スタジオアッシュ)

サッカー日本代表 吉田麻也選手

サッカー日本代表

吉田 麻也MAYA YOSHIDA

1988年生まれ、長崎県出身。12歳のときに名古屋グランパスU-15に合格。2007年にトップチームに昇格し1年目から試合に出場。2009年にオランダ 1部リーグVVVフェンローに移籍。2012年にイングランド プレミアリーグのサウサンプトンFC、2020年にイタリア セリエAのUCサンプドリアへ。2022年7月より、ドイツ ブンデスリーガのシャルケ04へ移籍。日本代表としては2008年に北京オリンピックに出場、2012年ロンドン五輪、2021年東京五輪にオーバーエイジ枠で出場し、キャプテンを務める。2012年のアジアカップで優勝し、以降不動のセンターバックとして活躍。ブラジル大会、ロシア大会の2大会連続でW杯に出場。カタール大会ではベスト16突破を目指す。

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